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里山ちーびず女子養成講座 Vol.5
2014年11月30日(日)

2015-02-26

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本日も晴れ晴れ!午後からの開催となりました。遅々として進んでいた炭窯づくりですが、雪が振る前に仕上げなあかんやろ!!というわけで、急ピッチで作業を進め、里山舍では海外インターン生や若手の大工見習いも総動員で木材詰め込みと鉢(天井)叩きまでを進めていきました。そして、迎えた日曜日の当日は、既に叩いて練り上げた天井の形の整えと、天然の石を積み上げて作った入り口のヒビの修正がお仕事です!
ん???チラシでは炭の窯出しと書いてあるが…そうです、そこまで至りませんでした…ご参加頂いた方々に申し訳ございませんと思いつつ、それでも、面白楽しくやっていきますよ〜!ひとまず到着した参加者の皆さんには、美味しいランチを召し上がって頂きましたよ〜。

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そして始まった作業!鉢を叩くカケヤはかなり重たい…腕の筋力が必要なので、女子にはなかなか厳しい作業です。。。しかし、全身のバランスを取りながら、しっかりと叩く参加者の面々!「パーン」といい音がする時は、とってもスッキリするのです。途中で、子連れの団体さんも参戦。1歳のお子さんも挑戦!お父さんの力を借りて、叩きます!

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さて、作業に一区切りをつけ、今度は焼き上がった木炭を切る作業をしに、地元で炭焼きをしている竹澤さんの炭窯へ向いました。徒歩で5分の場所にある竹澤邸。江戸後期に建てられたかやぶきの民家は、重要文化財の指定も受けている素晴しい趣のあるもの。炭窯は、この民家の裏の山の中にあります。気持ちの良い林道を進んで行くと、住み込みの炭焼き職人の遠藤さんがおられました。

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ちょうど炭を焼く作業が終わってしばらく経った後で、炭窯がほんわりと暖かい状態のところを、中に入らせてもらいました。炭窯の中は、なんとなく落ち着く不思議な空間。炭窯づくりの段階で、最初に詰めた木材の形状が、炭となって取り出されることでそのまま空洞となって残り、窯の内部となるのですが、もとの木材の天井のカーブや表面のでこぼこ具合を見ながら、自分で叩いた窯の中が想像できました。

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さて、炭を切る作業に入りましょう!木材はもともと50cmくらいの長さに揃えてあり、実際に使いやすい大きさにノコギリで切って行きます。機械で切るとだんだん長さが不揃いになってくるということで、遠藤さんはノコギリを使い手作業で切っているそう。炭の粉をまき散らしながら、10cmほどに切りそろえていきます。綺麗に切れず、崩れてしまったものは、バーベキュー用のくず炭に振り分けて…ノコギリでギリギリ切るのに、意外に綺麗な断面ができることに一同びっくり。木によって、断面の形や重さが全然違うなど、色々な発見もありました。

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炭を切る作業の後は、おまけの大工さんの工場見学。秘密の開発品「モバイルキッチン」を見せてもらいました。伝統的木造建築で組まれた建家部分と、鋼鉄製の燃焼部分を持ち、2tトラックの上に載せて移動することができる、ダイナミックな外観のこのキッチン、ベテランの大工さんの細かい仕事の見所がたくさんで、面白い…初稼動は12月とのこと、楽しみですね〜。

最後に里山舍に戻り、ワークショップの締めくくり。皆さんから感想を頂き…「世の中にはいろんな仕事があるのだとわかった」「炭に興味がわいた!」「炭窯づくりの工程と、出来上がった炭窯の見学とを一緒にできたのが楽しかった」などの意見をいただきました。本当は火入れ→炭出しの工程まで行くはずだった今回の講座…残念にもそこまで行けませんでしたが、有意義なものにすることが出来ました。
ご参加いただいた皆さん、どうもありがとうございました!!